「レッドリスト」を読んだ

安生正さんの「レッドリスト」を読んだ。

作品後半である生き物によって人類が絶滅に追い込まれるという展開になっていて、そこまでの過程がすごく現実的で、人間という生き物もある側面から見るととても脆いんだなと思った。

安生正さんの作品は高校生のときに読んだ「生存者ゼロ」がとても印象に残っている。

僕は小学生や中学生の頃は小説に苦手意識が強く、高校生の頃になって(授業とかの影響で)なんとなく小説を読み始めた。

当時自分はいわゆる現代アクションが好きなんだとぼんやり思っていた。

ファンタジー過ぎるのはなんとなく好きになれず、かといって現代過ぎるのは小説じゃなくてドラマでいいじゃんとなった。僕は基本的に小説が好きなのではなくて、好きな作品がたまたま文字で書かれていることがあるので仕方なく小説を読んでいる。

そうやって現代アクションっぽいものを転々として、多分本屋で見たのだろう「生存者ゼロ」を図書室にリクエスト(そういう制度があったはず)したら通ったので借りて読んだ。

たしか「『このミステリーがすごい!』大賞」の本を読んでみるかと思って知ったはず、なのだが調べてみると「生存者ゼロ」以外のこのミス本を読んだ記憶がない。ちなみに「このミス大賞」は背表紙に赤いロゴがありめちゃくちゃ目立つ

生存者ゼロ」は「このミス大賞」に選ばれるだけあって謎の答えが特に面白くて、全く想像もつかないような解答と、なんか納得してしまうような「それっぽい理屈」がたまらなく良かった。

生存者ゼロ」と、その後くらいに読んだ高野和明さんの「ジェノサイド」がめちゃくちゃ面白くて、このあたりで読みたい本の方向性がようやく固まってきたような気がする。

ヨビノリさん、「三体」の動画も出していて信頼度が高い。

そういうわけで「生存者ゼロ」は自分が小説をちゃんと?読み始めた頃に手に取った作品で、なんとなく思い出深い。

生存者ゼロ」を読んだ後は同作者の「ゼロの迎撃」「ゼロの激震」「T の衝撃」までは読んだけど、その後なんとなく追ってなかった。

レッドリスト」を知ったのはたまたま「ジャンプ+」という漫画アプリをインストールしたときに、「レッドリスト」のコミカライズ版が連載していたのを見たから。

ストーリーが「生存者ゼロ」に似ていて懐かしくなったのでコミカライズと合わせて買った。

生存者ゼロ電子書籍で買い直そうかな、「三体」の 2 週目が終わったら...(1 週目は読むのに 4 ヶ月くらいかかった)。